楽器紹介

松山チャンゴヨロガヂでは、プンムルとサムルノリを学んでいます。

それに使う四種類の楽器は、金属製と皮製、鋭い音と柔らかい音、細かいカラクとカラクを包み込む、というように陰と陽の調和を大切にしています。

<楽器の説明>

☆ケンガリ 꽹과리☆

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音は雷を、形は星を表す。この楽器は、左手に楽器を持ち右手にバチを持って、ケンガリの裏に指を押し引きして、強弱をつけながら演奏する。ケンガリは、昔から韓国音楽には欠かせない楽器で、宮中音楽に限らず農楽や巫俗音楽など幅広い分野で使われている。
ケンガリを叩く人を『サンセ상쇠』と呼び、演奏の指揮役として音楽を引っ張っていく。そのため、ケンガリ奏者の打ち方によって曲の調子も変わってくる。しかし、一方で、他の楽器と比べ奏者の自由が利きやすいともいえる。つまり、この楽器はカラクの前奏など、曲全体のリーダーの役目を負うのである。

☆チン 징☆

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音は風を、形は太陽を表す。ひと言で言えば、この楽器は、ケンガリを大きくしたようなもの。演奏の際は、紐をかけて左手に持って演奏するか、木枠にぶら下げて叩く。演奏回数は、そう多くないがその分、演奏の際、踊りやバチの回しなど様々なパフォーマンスができ、それで場の雰囲気を盛り上げる。叩くリズムは、プクのリズムを更に解体した基本リズムである。そのため、リズムの間や頭などに叩くことが多い。また、特徴として音が柔らかく、演奏の際は、カラクを全体を包み込み音楽を和らげる役目を持つ。他の3楽器に比べ唯一、カラクの中でクッション役の役目を負うため、プンムルなどには必要不可欠な楽器といえる。また、余談だが、この楽器は昔、信号の手段や軍楽の太鼓に使用されていた。その事から余韻が美しく長く残るというチンの特性を思い浮かべることが出来る。

☆チャンゴ(チャングとも言う) 장구☆

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四つの楽器の中でも花形とされている。左右の面は陰と陽、音は雨を表す。また、形は人間を表す。
プンムルの楽器をする上で、一番基礎ともなる楽器で、まずこれを身につけたうえで、プクやケンガリなど他楽器に移ることが多い。奏法は、二つのチェ(バチのこと)を使う独特なもので、あぐらをかいた姿勢で楽器を身体のすぐ前において演奏する。もともと外国から伝えられた楽器ではあったが、早くから韓国文化と融合し宮廷に限らず、庶民の間にも広まり農楽をはじめとした様々な場面で使われてきた。チャンゴ隊のリーダーをサンチャンゴ상장구 といい、演奏において重要な役割を果たす。

☆プク 북☆

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プク自体は四季を意味し、雲の音を表す。また、形は月を表すこの楽器は中央の写真のように紐を肩から吊るして、腹部付近でプクを固定する。ケンガリやチャンゴの場合、リズムをアレンジしたり変則的に叩いたりするが、プクは、基本的にその音楽全体の基本リズムを叩く。そのため、リズムは一定になりやすいが、繰り返し叩くため、奏者も気分をハイにしやすい楽器といえる。また、この楽器は、元拍だけを叩くことによって、音を和らげるベースの役割を持つ。 プク隊のリーダーをスブッ수북という。

☆テピョンソ 太平簫 태평소☆

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△プンムルやサムルノリで使用する楽器の中で唯一メロディを持つ管楽器。ラッパの音に似ている。テピョンソが入ると演奏に独特の味がでる。

 

<プンムル 풍물> 

プンムルに関するさらに詳しい内容はコチラをご覧ください。

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チャンゴなど伝統打楽器を打ち鳴らし、陣形を組みながら踊ったり歌ったりする朝鮮半島の伝統芸能。農事や祭事などに由来するもので、人々が生活の中で節目々々に集い遊ぶ事から生まれた。地域によってカラク(リズム)や楽器隊の編成、服装など、スタイルが違う。
ヨロガヂには04年9月から、韓国湖南左道の筆峰(ピルボン)という村に伝わるプンムルを履修した留学生が在籍していたので、左道プンムルを中心に学んでいる。この地方のプン ムルは、山間地の繊細でゆったりとしたリズムが特長だと言われている。大人数で演奏し、楽器を持たず道化役をしたり客を誘い込んだりする役目のチャプセク(雑色)など様々な役割を持つ人が総合的に演じ、客も踊りの輪に入り楽しむ。朝から深夜まで村中を巡りながら行われる。

<サムルノリ 사물놀이>

サムルノリに関するさらに詳しい内容はコチラをご覧ください。

「サムル」とは「四物」と書き、4つの楽器を表す。「ノリ」は遊び ・演奏を意味する。「サムルノリ」という旅芸人出身の4人組のチームが、韓国各地のプンムルから音楽的要素だけを抽出し、再構成して演奏をはじめたところ、世界で評価され、彼らのスタイルが「サムルノリ」という音楽ジャンルとして呼ばれるようになった。今では韓国中に広がっている。座って演奏することが多いが、立って陣形を組みながら演奏することもある。

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<プンムル・サムルノリに関する専門用語>

サンスェ:ケンガリ奏者で、プンムルの輪の先頭や中心に立って、プンムル隊を率いるリーダー。サムルノリの場合は中心に座って演奏する。オーケストラでいうところの指揮者の役割をする。

プスェ:ケンガリ奏者が複数いる場合、サンスェの次に位置する。サンスェがプンムル隊を率いるのに対し、プセはしっかりとケンガリのリズムを刻む役割を担う。

チャクセ짝쇠:スェ(セ)쇠というのがケンガリの別名であり、チャクセはケンガリ同士の掛け合いを意味する。スピーディーかつ激しい掛け合いで、演奏で一番の見せ場ともいえる。

サンチャンゴ:チャンゴ隊の中のリーダーで、一番の花形。サムルノリの場合は、サンスェのすぐ横に座る。

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△コッカル:頭に被る花笠のようなもの。プンムル自体が地域によってさまざまな特色があり、コッカルの大きさや色も地域によって異なる。現在、ヨロガヂでは赤・白・黄の三色コッカルを使用している。

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△ソゴ:楽器というよりは小物。日本のデンデン太鼓のような形をしている。左手にソゴを、右手にバチを持って叩く。

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△サンモ:帽子の先に細長い紙紐がついたもの。これを被りグルグル回す。プンムルでもサムルノリでも使用されるが、自由自在にサンモが回る姿は圧巻である。

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△チャプセク잡색:プンムルは楽器隊だけで構成されるわけではなく、チャプセク(雑色)と呼ばれる、いわゆる道化の役割が非常に重要である。雑色は、楽器を持たずに、それぞれ扮装したキャラクターを演じながら演奏を盛り上げる。代表的なキャラクターとしては、猟銃を持った猟師「鉄砲手(テポス)」、支配階級の男性「両班(ヤンバン)」、その老いた妻「マング(ハルミ、ハルミクァンデ)」、若い既婚の女性「カクシ」、僧「チョリジュン」などが広く一般的に見られるが、それぞれの地域特有のヴァリエーションがある。

3 Responses to “楽器紹介”

  1. あ!コネスト時代の記事だ。
    こういう風に自分の文章が残っていくのって、感慨深いね~
    おれもええ仕事してるな(笑)

    補足を書くとですね、サムル(4つの楽器)はそれぞれ時間も表しています。すなわちケンガリは365日、チャンゴは12カ月、プクは四季、チンは1年。こういう意味付けをするのが好きな民族なのかな?

    意味付けと言えば、チボク(プンムル衣装)やキッパル(旗)に用いられる色にも意味があるそうで。
    黒…玄武、北、北方白帝将軍
    赤…朱雀、南、南方赤帝将軍
    青…青竜、東、東方青帝将軍
    白…白虎、西、西方白帝将軍
    黄…麒麟・黄龍、中央、中央黄帝将軍
    5つ合わせてゴレンジャー・・・もとい、五方神将(オーバンシンジャン)。

    松ヨロには加えて、
    橙…えひめみかん、陽、天空
    緑…えひめみかんの葉、陰、大地
    という意味付けも作ってしまおう(笑)
    これは松ヨロオリジナルのチョッキの色ね。

    ヨロガヂがプンムルを開始するときの合言葉「ムニョソムニョソ、オーバンシンジャンムニョソ!」は、「門を開けよ門を開けよ、五方神将よ門を開けよ!」なんですねー。ナットク。
    マダン(広場)の外で小さく集まって打って、合言葉を叫んで、5色のキッパル(旗)で囲われたマダンに門を開けて入っていく・・・何とも信仰的な順序ではないですか。

    ぐるぐると3つの小さな渦巻きを作る陣形を五方陣(オーバンジン)と呼びますが、もともとは5つの渦巻きを作っていたそうで。でもめんどくさいから3つで終わらせるw

    興味ない人がほとんどだろうけど、こういう知識っておれ、好きです。

  2. こんな風な意味もあったんですねぇ。

    大学の時に、韓国伝統文化大事典って本があったので、
    その時に少し詳しい意味を知ったけどまとめてみるとやっぱり深いもんですね。

    そいえば、サンモは「天をかき回す」って意味だそうです。
    広島の民団局長が言っていたのだけど…どうなんだろ?

    でも、もしそれが本当であれば、
    まさに農民音楽って感じがしていいなぁ。

    ちなみに、プンムルの際に最初にプクが行うチョンゴは、軍隊さんの攻撃開始を知らせる音…って聞かされてました。

    局長によれば、プンムルは、
    韓国の軍隊時代の名残が未だに残る韓国文化の中でも珍しい文化のひとつなんだそうですよ。

  3. 4色について。
    青春、朱夏、白秋、玄冬という言葉もあるそうです。
    あ~プンムルしたい・・・

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